交通量の多い道路の側には住まない

 

車の交通量の多い道路の側では、昔からぜんそくの子どもが多く、その原因は、自動車の排気ガスに含まれる窒素酸化物や炭素微粒子などの有害化学物質であるとされています。

 

また、ディーゼル車の排気ガスには、ニトロピレン、ベンツピレン、ダイオキシンなどの猛毒も含まれていることも確認されており、1960年代は、工場からの排気による大気汚染が問題でしたが、現代では、車の排気ガスによる汚染が深刻化しています。

 

ある研究所の実験で、ディーゼルエンジンの排気ガスを10倍に薄めてネズミに2年間吸わせたところ、42%に肺腫瘍が発生し、26%に肺ガンが発生するという結果が出ました。

 

行政の側でも、車の排気ガスによる大気汚染は公害であることを認め、ディーゼル車の排出ガスに規制を導入し、大気汚染の改善をはかる動きが出ています。

 

いち早く規制を導入した東京都でのアンケートによると、6割の人が汚染状況は改善されたと実感しているようです。

 

しかしながら、他のところに比べると、交通量の多い幹線道路の近くが、有害な化学物質の濃度が高い場所であることには変わりはありません。

 

極端ないい方をすれば、そういう場所は、強制的に発ガンを促す環境であるといえます。

 

ですから、健康のためには、住宅選びの際に選択肢があるなら、少々の便利よりも環境を優先するようにしたいものです。

 

さらにいえば、できるだけ車を利用しないで、電車や自転車を利用するなどして、自分から周りの環境を改善する努力も必要です。

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