健康21ヶ条 その17

乳製品、肉食、外食を減らす

 

食生活というのは、各地域の気候や風土によって培われ、何世代にもわたって続けられてきた伝統であり文化でもあります。

 

中でも、日本の伝統食は、世界で一番理想的だとされてきました。

 

しかし、近年の流通の発達によって世界各地から様々な食材が国内で入手できるようになったことと、気軽に行ける飲食店が激増したことで、日本の食生活にも、大きな変化の時期が訪れています。

 

特に、肉や乳製品などを多く摂る欧米型の食事が増えたために、乳ガンや大腸ガンなどが増えたといわれています。

 

私達は、好き嫌いをせずに何でもバランス良く食べなさい、と学校でも家庭でも教えられてきました。

 

それは、偏食すると栄養のバランスが崩れ、様々な病気になることがわかっているからです。

 

それでは、偏食さえしなければ健康でいられるかというと、そういうわけにもいきません。

 

健康食品の項目でもお伝えしましたが、現代の科学のレベルでは、何かを摂ることで健康になるとは保証できないのです。 現代は、飲料水を含むあらゆる食品に化学物質が含まれています。

 

その化学物質の中には、発ガン性の高いものも多数含まれています。牛乳を飲めばカルシウム、肉からはタンパク質というように、単純な栄養学の観点だけで食品を選ぶわけにはいかない時代なのです。

 

ですから、できるだけ化学物質を摂らないことが、病気にならない方法だと私は考えます。 そのためには、出所のはっきりしないものを食べる機会を極力減らすことが肝心です。

 

たとえば、<家庭での食事>なら、

 

1:買ってきたばかりの新鮮な食材

 

2:バランスを考えての調理

 

3:食事

 

この3ステップで食事が可能です。

 

それに対して、<一般的なチェーン系の飲食店での食事>では、

 

1:いつ、どこで採れたものかもわからない食材

 

2:保存料などを添加した上で、輸送のために冷凍

 

3:工場などで調理のために解凍

 

4:様々な添加物を加えて調理

 

5:飲食店などに向けて出荷のために見た目も整えて、また冷凍

 

6:やっと飲食店に到着、解凍

 

7:電子レンジなどで最終調理・加熱

 

8:食事

 

となって、当然ながら、こんな食事からは栄養素の摂取など到底期待できません。

 

これでは、カロリーはあっても、食べ物の形をしただけのカスを食べていることになります。

 

栄養素が失われているだけならまだしも、さまざまな過程を経ている分、事故が起きる可能性が増すことも否定できません。

 

また、営利目的のお店では、安上がりで、手間もかけずにボリュームを出せるので、肉を使ったメニューが大半です。

 

元となるウシ、ブタ、トリなどの畜産物は、成長のためにホルモン剤を、病気にならないために抗生物質を投与されて薬漬けで育っていますので、肉食 が増えれば増えるほど、それらの化学物質を摂る機会も増えます。

 

そもそも、飲食店というのは、できるだけ安く仕入れた食材で、ボリュームを出すのが大事なことであって、安全性や健康に関してはほとんど考えないのが普通です。

 

私は、養豚場を営む方から、自分の家庭用に育てたブタ肉をいただいたことがあります。それは、今まで食べていたものとは全く比較にならないほどおいしかったのを覚えています。

 

農家の場合でも、自家用と出荷用とでは畑を分けていると聞きますが、飲食店の料理や加工食品の味付けが、やたらと油っこくて甘くて濃いのは、この素材の味の違いをごまかすためではないかと思います。

 

「素材の味を活かして薄味」にしたのでは、飲食店は成り立たないということです。

 

そういう実状から見ても、できる限り外食を減らすことが、体内に化学物質 を摂り込む機会を減らし、自分の健康を守る近道だといえるでしょう。

 

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この「健康21ヶ条」実践編は、単純な健康法だと思って、さらっと読み流すだけでは健康にはなれません。

 

毎週1項目ずつお届けしますので、配信後の1週間はその項目をできるだけ意識して実践してみてください。

 

習慣は第二の天性とも言われています。習慣を変えることで、体質も変えられます。周りの方にも教えてあげると、習慣はさらに強化されます。

 

みんなで一緒に、薬要らず医者要らずの健康体を目指しましょう(^.^)