同じメーカーのものを食べ続けない

 

引き続き添加物に関するお話です。

 

調味料だけでなく、食べ物、飲み物全てに言えることですが、同じメーカーのものばかり摂っていると、そこに含まれる添加物・農薬など特定の化学物質を継続して大量に摂ることになります。

 

同じメーカーのものばかり食べないようにするのは、メーカーが意図的に入れる物質を摂らないようにするためだけではありません。

 

森永砒素ミルクやカネミ油症事件などの例を挙げるまでもなく、食品事故のリスク分散のためでもあるのです。

 

加工食品は食べないように気をつけている人でも、調味料や飲料は盲点になりやすい部分なので気をつけたいところです。

 

飲み物は食べ物ほど飽きが来ないせいでしょうか、毎日習慣的に飲み続ける方が多いのが気になります。 毎朝同じ缶コーヒーを買っているサラリーマンの方も目に付きます。

 

最近、健康のためにと称して、様々な化学物質が意図的に添加された商品が増えていますが、普段健康に気を遣ってない人に限って、こういったものを免罪符的に口にする習慣があるようです。

 

健康飲料と言っても、@@ニンとか、@@キンだとかが入ったお茶などは、化学物質の固まりのようなものです。

 

その味が好きで、飲みたくてたまらないのなら仕方ありませんが、好きでもないのに、メーカーの宣伝を鵜呑みにして、わざわざ必要のない化学物質を摂ってしまうのはナンセンスです。

 

また、「特定保健用食品」だからといって、人体実験をしてから販売されているわけではありません。

 

ある特定の成分が体に良いといっても、その物質を継続して大量に摂取した場合、人体にどのような影響を及ぼすのかはわかっていません。

 

人体は絶妙なバランスで健康を保つようにできていますので、人工的に抽出した成分だけを摂ると、このバランスを崩してしまいます。たかが現在の科学で解明したぐらいのお粗末な根拠では、体に良い成分を摂ることが、本当に体に良いとは言えないのです。

 

何度も書いてきましたが、国が体に良いと判断したにしろ、悪いと判断したにしろ、安全性を考慮した上で使用の基準を設けているから安心だと思ったら、それも相当認識不足だと言わざるを得ません。

 

実際、発ガン性が疑われる添加物を使った食品は、店頭にたくさん並んでいます。もちろん、それらの添加物は人体に安全なものしか使用できないことになっています。

 

しかし、何年も使用され販売された後で、危険性が判明して使用禁止になるのはよくあることで、調味料や飲料を含めた食品の状況は、今までお伝えしてきた医薬品や農薬と同じです。

 

また、国が設ける基準や表示には、常に色々な団体から圧力がかかっていますし、外国からは強烈な政治的圧力もかかります。

 

そういう場合、圧力がかかれば規制を緩め、表示もあいまいなものにするといった傾向があります。つまり、国の安全基準というのは、決して私たち消費者のことだけを考えて作られているわけではありません。

 

家族を守るお父さんやお母さんのように、国は国民の健康を守ってくれるはずだというのは幻想に過ぎないのです。

 

栄養が足りないから不健康だ、もっと栄養を摂らなければいけないと思っている方が多いようですが、江戸時代の日本人は、今の栄養学でいえば栄養が片寄って粗食でした。

 

それでも、外国から調査に来た研究者が驚くほどの体力と持久力をもっていたのです。

 

当時の平均寿命にしても、衛生などの問題で乳幼児の死亡率が高かっただけで、実際の寿命は決して短くはありませんでした。これは、日本人にとっては、日本で昔から食べていたものが体に良いということです。

 

しかし、それでは食品会社は成り立ちません。

 

どんどん新しい商品を開発して売っていかなければ、大規模な経営はできな いのです。その歯車に組み込まれてしまっているのがマスコミです。

 

スポンサーの不利益になることはマスコミは絶対に報道しませんから、マスコミの情報を基準にしていては消費者の判断は狂います。

 

しかし、メーカーが悪い、国が悪い、マスコミが悪いと言っているだけでは現状は変わりません。

 

私たち消費者の意識が変わらなければいけないのです。

 

食品に関しては、極力化学物質を摂らないように、ある程度自分で毎日チェックして選択することができます。消費者が添加物の入ったものを選ばないようにしていれば、メーカーも変わっていくはずです。

 

そのためには、

 

・私たちは、元々は健康な体をもっている。

 

・栄養は、日々の食事から摂ることが大切である。

 

・現代人の健康は、不要なものをいかに摂らないかにかかっている。

 

この認識が重要だと思っています。

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