健康21ヶ条 その19

添加物の多い食品をなるべく食べない

 

この「添加物の多い加工食品を食べない」という表現は、少しわかりにくいですよね。

 

これは、添加物の少ない加工食品を食べましょうという意味ではなく、添加物が多いので、加工食品自体を食べないようにしましょう、という意味なのです。

 

食品添加物には、大きく分けて、石油製品などを原料として化学合成して作られた合成添加物と、天然に存在する植物などから特定の成分を抽出した天然添加物との2種類があります。

 

食品の場合、天然だから安全だともいえないのが怖いところですが、合成の添加物のほうが、問題はより深刻です。

 

合成添加物に含まれる化学物質は、自然界には存在しない物質なので消化しにくく、体内に蓄積していいくものもあって、それが細胞や遺伝子に作用し、ガンや奇形、アトピー性皮膚炎、不妊などへの影響が問題となっているのです。

 

以前、日本人は年間で4kgもの添加物を摂取しているというデータが出て騒がれていた時期がありました。

 

この数字が正しいか正しくないかは別にしても、確かに、人類史上こんなに合成の化学物質を摂取している時代はありません。食品は、時間が経てば色が悪くなり、カビも生えますし、腐ります。

 

それを漂白剤や着色料で見た目をキレイにし、防カビ剤や防腐剤で、長期間保存できるようにするのが食品添加物です。

 

目に見えて色の悪いものは売れないから着色するわけですし、高い天然原料を使うよりも、簡単で安く製品にできるから合成の添加物を使うわけです。

 

しかし、これらは私たちの体には、本来必要のないものです。

 

保存料にしても、食品を買ったらすぐに食べる、という当たり前のことさえできていれば、ほとんど必要ありません。

 

製品は、製造・販売する側の利益を優先して作られていますが、キレイなほうがいい、腐らないほうがいい、自分で作るよりも加工食品のほうが安くて手間もかからない、という消費者が多いから、添加物だらけの現在の状況がうまれているのです。

 

このことを私たちは反省しなければいけません。

 

また、添加物だけの問題なら、私は表示を見て買ってるわ、という方は、「キャリーオーバー」と呼ばれる添加物の存在をご存知でしょうか。

 

身近なパンを例にとると、原料にバターと書いてあった場合、このバターにたっぷりと酸化防止剤や乳化剤などの添加物が入っていても、パンの製造者が添加したものでなければ、それを表示する義務はありません。

 

つまり、表示されていないから添加物が入っていないわけではないのです。

 

一般の消費者には、そういった「キャリーオーバー(持ち越し)」の添加物まで表示から見抜くことはできません。

 

ですから、加工食品を食べ続ける限り、表示をチェックしただけではわからない添加物を大量に摂り続けることになるのです。

 

添加物の危険度については、専門家でも意見の分かれる場合があります。もちろん、医薬品や農薬、排気ガスなどによる環境汚染や水質汚染なども含めての複合的な問題ですので、食品添加物だけと様々な病気との因果関係を科学的に実証するのは非常に困難です。

 

しかし、ガンの増加やアトピー性皮膚炎、不妊、奇形児の増加と、化学物質の摂取量とが比例しているのは紛れもない事実です。

 

近年、日本では不妊治療を受けている方が増えていますが、人類はどんなに自然環境が変化して食糧事情が悪化しても、子孫だけは残してきました。

 

現在でも、飢餓に苦しむ発展途上の地域では、たくさんの子どもが生まれ続けているというのに、世界でも有数の豊かさを手に入れたはずの日本では、子どもができない体の人が増えているのです。

 

不妊というのは、生物としての最も重要な機能が侵されていることだといえます。

 

これは、人類にとっては非常事態です。

 

戦後の日本が、世界一ともいわれる経済力を手にして得たものがこれでは、あまりに悲しすぎるではありませんか。

 

加工食品は食べ物の形をしていても、お腹が膨れてカロリーが摂れるだけで栄養摂取にはなりません。

 

加工食品を買うと、栄養価は低くなる一方で危険性は極端に高くなります。

 

できるだけ近くで採れたものを、できるだけ採れたままの素材の状態で購入するのが、私たちが化学物質から身を守るために残された、唯一ともいえる方法なのです。